Matthieu Dhenne(Dhenne Avocats 弁護士)
Matthieu Dhenne(Dhenne Avocats 弁護士)

マチュー・デンヌ

パートナー弁護士、UPC代理人


マチュー・デンヌは2014年よりパリ弁護士会に所属しています。2018年にDhenne Avocatsを設立し、フランスの裁判所および統一特許裁判所において依頼者を代理しています。

その業務の中心は訴訟です。侵害訴訟、無効訴訟、侵害証拠差押え(saisie-contrefaçon)の手続、および証拠保全命令の取消申立てを遂行しています。仮差止手続では申立人・相手方の双方を代理し、統一特許裁判所においても依頼者を代理しています。また、国外における並行手続の調整も行っています。

扱う事件は、FRANDライセンスと標準必須特許、情報技術、ソフトウェア、人工知能、コンピュータ実装発明、化学、ライフサイエンス(医薬品、バイオテクノロジー)、電子機器、医療機器、機械工学、営業秘密、職務発明に及びます。

特許性、FRANDライセンス、手続に関する研究が、その訴訟実務を補完しています。主な著作とその出典を見る。

主な案件

助言および訴訟案件の一部を、匿名化してご紹介します。

医療機器:UPCにおける特許侵害訴訟

医療機器メーカーを、外国の法律事務所と協働して統一特許裁判所における特許侵害訴訟で代理。特許の分析、侵害の立証、求める救済措置を担当。

担当した役割:外国の法律事務所と協働しての代理。

医療用消耗品:上市前のリスク評価

医療機器事業者に対し、互換性のある消耗品の販売に伴うリスクについて助言。援用される特許、その存続期間、その他の請求原因となりうる事項を評価し、上市前の追加確認の方針を示した。

担当した役割:上市前の法的助言。

バイオテクノロジー:証拠と権利行使の戦略

バイオテクノロジー企業に対し、バイオ医薬品の製造工程の保護について戦略的助言を提供。証拠収集の計画、フランスの侵害証拠差押え(saisie-contrefaçon)の可能性、フランスの裁判所と統一特許裁判所の選択肢の関係を検討。

担当した役割:戦略的助言と証拠の準備。

電気通信:SEPおよびFRANDに関する戦略的助言

電気通信事業者に対し、標準必須特許およびFRANDライセンスの問題について戦略的助言を提供。

担当した役割:SEPとFRANDライセンスに関する戦略的助言。

組込みソフトウェア:特許と営業秘密

移動支援技術をめぐる紛争において、組込みソフトウェア開発企業を代理。パリ司法裁判所における特許侵害、営業秘密、不正競争の請求を担当。

担当した役割:特許および営業秘密訴訟の遂行。

後発医薬品:SPC訴訟

後発医薬品メーカーのため、有効成分の組合せに関する補充的保護証明書(SPC)訴訟に関与。権利の有効性に対する争いと暫定的差止めの申立てが問題となった。

担当した役割:案件への関与。

治療用抗体:特許侵害と有効性

治療用抗体の分野で、バイオテクノロジー企業のための特許侵害訴訟に関与。クレームの範囲、特許の有効性、国外の並行手続との関係が問題となった。

担当した役割:案件への関与。

化学:侵害と証拠保全

化学組成物に関する特許訴訟で化学企業を代理。本案の主張書面に加え、証拠保全、フランスの侵害証拠差押え(saisie-contrefaçon)、およびこれらの措置に対する異議に関する手続を担当。

担当した役割:助言と案件の遂行。

ドローン:特許侵害訴訟

パリ司法裁判所における特許侵害訴訟で、原告であるドローンメーカーを代理。証拠の準備、技術的分析、本案の主張書面、手続上の異議への対応を担当。

担当した役割:助言と案件の遂行。

エネルギー:特許戦略と実施の自由

エネルギー分野のメーカーに対し、社内の知的財産チームと連携して、特許戦略と実施の自由(FTO)について助言。

担当した役割:助言と案件の遂行。

バイオテクノロジー:フランス特許法に関する意見書

国際的な法律事務所の依頼により、バイオテクノロジー企業のためのフランス特許法に関する意見書を作成。原告適格と損害額算定の原則を分析。

担当した役割:助言と案件の遂行。

産業:職務発明の追加報酬

職務発明の追加報酬をめぐる紛争で産業企業に助言。発明、証拠、時効の分析、フランスの職務発明全国委員会(CNIS)への意見書、裁判所での主張書面を担当。

担当した役割:事件分析と主張書面の準備。

研究:発明の帰属と職務発明

研究の過程で生まれた発明の帰属について助言。職務発明に関する規律、秘密保持義務、関係機関に対する発明の届出手続を分析。

担当した役割:法的意見の検討と監修。

医薬品:特許とSPCの戦略

製薬企業に対し、特許、補充的保護証明書(SPC)、競合製品の上市への備えを組み合わせた保護戦略について助言。

担当した役割:助言と案件の遂行。

産業:刑事侵害手続

刑事侵害手続で産業メーカーを代理。鑑定の進行管理と手続上のやり取りの調整を含む。

担当した役割:助言と案件の遂行。

産業プロセス:訴訟と交渉

産業プロセスに関する特許紛争において、外国の弁護士と連携して代理。手続書面の作成と和解協議の支援を含む。

担当した役割:助言と案件の遂行。

美容医療:特許とノウハウ

特許侵害、不正競争、ノウハウの不正取得の主張をめぐる紛争において、美容医療機器メーカーの防御に関与。製造工程、技術的証拠、裁判所選任鑑定人の報告書から生じる問題を検討。

担当した役割:案件への関与。

店舗什器:特許侵害の防御

店舗用陳列什器に関する特許侵害の請求を受けた流通企業の防御に関与。主張された機械的解決手段と先行技術を分析し、進歩性と特許の範囲に関する論拠を準備。

担当した役割:案件への関与。

医薬品:第二医薬用途特許

第二医薬用途特許をめぐる後発医薬品メーカーのための訴訟に関与。有効性の争い、暫定措置の申立てに対する防御、後発品の販売承認と製品情報に記載された効能の分析を組み合わせた案件。

担当した役割:案件への関与。

バイオ医薬品:証拠差押えに対する異議

バイオ医薬品分野における特許の証拠差押えに対する異議に関与。本案の特許紛争と並行して、命令発令の要件、比例性、差し押さえられた書類の範囲を分析。

担当した役割:案件への関与。

医薬品:上市前の防御準備

フランスでの上市に際し、後発医薬品メーカーのための急速審理手続に対する防御の準備に関与。用法・用量特許、記載要件と進歩性の論拠、国外の並行手続における判断を分析。

担当した役割:案件への関与。

企業紛争:株主間訴訟

株主間紛争と関連手続において代理。証拠の検討、解決戦略、主張書面、管轄と併合に関する手続上の問題を担当。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

化学:UPCにおける暫定措置への備え

化学企業に対し、統一特許裁判所で申し立てられる可能性のある暫定措置または証拠保全措置に対する防御の準備について助言。保護書面(protective letter)の作成と外国の弁護士との連携を含む。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

化学:特許訴訟と調停

特許とノウハウをめぐる紛争、および調停の準備において化学企業を代理。当事者の立場の分析と、ライセンスの可能性に関する交渉資料の作成を含む。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

化学:営業秘密の保護

化学分野における秘密情報とノウハウに関する訴訟で代理。証拠の検討と急速審理手続における主張書面の準備を含む。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

自動車技術:控訴審における特許の有効性と侵害

車両電子機器の固定装置に関する控訴審で自動車関連企業を代理。特許と先行技術の分析、有効性と侵害に関する論拠、控訴審の主張書面を担当。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

グリーンケミストリー:配合物特許訴訟

化学配合物に関する特許訴訟でグリーンケミストリー企業を代理。事件の技術的分析、訴訟戦略、主張書面を担当。

担当した役割:助言、事件分析、書面の準備。

学歴


マチューは、パリ第2大学パンテオン・アサスで法学博士号を取得しています。博士論文の題目はTechnique et droit des brevets(技術と特許法)です。このほか、ストラスブールのCEIPI(国際知的財産研究センター)で産業財産権法の修士号を、ボンド大学(オーストラリア・クイーンズランド州)で国際法務の法学修士号(LL.M.)を取得しています。ニューヨークのコロンビア大学で客員研究員を務めたほか、マックス・プランク協会とGRURの支援を受け、ミュンヘンのマックス・プランク・イノベーション・競争研究所で奨学研究員を務めました。2026年には、東京の知的財産研究所(IIP)で研究滞在を行いました。

技術への関心は、その法学的素養を補うものです。とりわけソフトウェアとバイオテクノロジーを扱った博士研究の間、研究の基礎となる発明や科学的問題への理解を深めるため、プログラミングと生物学の講座を受講しました。

こうした技術的研鑽は現在も続いています。2024年12月には、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のModular Training for the Bioprocess Industries(MBI)プログラムにおいて、Antibody-Targeted Therapiesモジュールを受講しました。この技術的な好奇心が、発明者、研究者、産業界のチームとの対話を支えています。

受賞・評価


2026年、IAM Patent 1000はマチュー・デンヌをフランスにおいて個人として推薦しています。IP STARSによりPatent Starに選出されています。

これら個人としての評価は、事務所としての評価とは別のものです。事務所としては、IAM Patent 1000 2026 特許訴訟部門 Bronze、Other Notable Firms(特許紛争部門、IP STARS 2026)、Palmarès du Droit 2026 特許法部門 Silver Award(弁護士10名未満の事務所)に選ばれています。

“an experienced and strategic litigator with strong commercial awareness and an approachable style”

IAM Patent 1000 · ガイド評 · 2026

“This firm, in particular Matthieu Dhenne, is top notch; very responsive, experienced in France and UPC patent litigation, effective, cost-sensitive.”

IP STARS · Managing IP · 依頼者の声 · 2026

“Very thorough approaches, at the same time pragmatic, always having the client’s need in mind to achieve effective, good results.”

IP STARS · Managing IP · 依頼者の声 · 2026

教育活動

マチュー・デンヌは、パリ第2大学パンテオン・アサスの非常勤教授(adjunct professor)として、工業所有権法修士課程(Master 2)で特許法、知的財産訴訟、デジタル分野の知的財産法を教えています。

また、エコール・サントラル・スーペレック、ソルボンヌ大学、パリ第12大学、リール大学、モンペリエ大学でも知的財産法を教えてきました。

著作・論考


マチューは、特許法に関する書籍、学術論文、実務論文を、フランス語と英語で執筆、共著、編集しています。

主な著書:

論文や寄稿は、ソフトウェアと人工知能の特許性、標準必須特許とFRANDライセンス、医薬品、バイオテクノロジー、訴訟手続を扱っています。これらは、Dalloz、LexisNexis、Lamyが刊行する専門誌や法律百科事典のほか、European Intellectual Property Reviewに掲載されています。

HALの論文一覧およびGoogle Scholarのプロフィールをご覧ください。また、FRANDライセンスと技術的性格に関するLexisNexisの百科事典項目を執筆しており、Kluwer Patent Blogには定期的に寄稿し、100本を超える記事を発表しています。

政策をめぐる議論にも参加しています。パブリックコメントへの回答を読む。

講演


マチューは、フランス国内外の会議で定期的に講演しており、その対象は裁判所、知的財産機関、大学、Infineonをはじめとする企業のチームに及びます。また、ブフレール研究所の会議の企画にも携わっています。主な講演・会議活動は以下のとおりです。

  • 2026年9月28日、フランス元老院(パリ)。ブフレール研究所とともに「Intellectual Property in Action: Litigation, Evidence, Injunctions and Remedies」を企画。

    会議の紹介

  • 2026年5月19日・20日、アムステルダム。ライフサイエンス分野のUPCにおける仮差止めに関するパネル、C5 Pharma & Biotech Patent Litigation in Europe。

    スライド(PowerPoint)

  • 2025年10月29日、バーゼル。「SPCs before the UPC: Early Lessons from the Merz v. Viatris Case」、LES Basel Life Science Series。

    プログラム · スライド(PowerPoint)

  • 2025年10月10日、ディジョン。知的財産の保護、医療経済、患者の利益の均衡に関するパネル、先端医療医薬品(ATMP)に関する会議。

    プログラム(PDF)

  • 2024年4月26日、フランス破毀院。「Les rencontres du droit des brevets」の座長。

    プログラム(PDF) · 会議の動画

  • 2023年11月17日、グルノーブル・アルプ大学。強制実施権、CUERPI年次会議。

  • 2023年3月30日、フランス国民議会。 FRAND訴訟の最新動向、ブフレール研究所「Patent Law in France and Europe」第3回(学術委員として)。

    プログラム(PDF)

  • 2022年10月7日、ミュンヘン。「Recent developments regarding SPCs in France: the avelumab case」、Pharma Day。

    スライド(PowerPoint)

  • 2021年12月16日、フランス破毀院。人工知能と特許法、人工知能と法的推論に関する連続講演。

    講演の動画

  • 2021年2月26日、オンライン。「Compulsory Licensing: The Golden Mean for Industrial Sovereignty in the Pharmaceutical Field?」、UNION-IP Winter Round Table。

  • 2020年11月23日、オンライン。開会挨拶および人工知能と特許法に関する講演、Les Séminaires Brevets de Boufflers。

  • 2020年6月30日、オンライン。人工知能と特許法:AIは発明できるか、LESウェビナー。

    スライド(PowerPoint)

  • 2018年12月5日、INPI(フランス産業財産庁)。コンピュータ実装発明、INPIと欧州特許庁の合同会議。

    プログラム(PDF) · 寄稿(PDF)

  • 2018年12月3日、ミュンヘン。「Computer-implemented inventions litigation in Europe」、ドイツ知的財産専門家協会(VPP)。

    スライド(PowerPoint)

  • 2018年10月17日、パリ。ブフレール研究所、CEIPI、AACEIPIによる「Patent Law in France and Europe」の学術共同責任者。開会挨拶、座長、UPC裁判官の養成に関する講演を担当。

    プログラム(PDF)

  • 2018年3月15日、フランス国民議会。知的財産の無効訴訟の時効と競争の自由。

  • 2017年11月24日、フランス破毀院。フランスの裁判所におけるコンピュータ実装発明の特許性。

所属団体


マチューは、スタニスラス・ド・ブフレール研究所(Institut Stanislas de Boufflers)の所長を務めています。また、AIPPI(国際知的財産保護協会)、LES(イノベーション委員会副委員長として2022年イノベーション賞を担当)、APEB(欧州特許実務家協会)、AFPPI(フランス産業財産保護協会)、AAPI(産業財産弁護士協会)の会員として活動しています。2016年から2018年まで、AACEIPI(Association des Amis du Centre d’Études Internationales de la Propriété Intellectuelle)の副会長を務めました。

また、Les Amis d’Albert Camus、Association des Dîners du Palais、ジャズクラブLe Duc des Lombardsの会員でもあります。

言語

フランス語、英語、ドイツ語で業務を行い、日本語も学んでいます。

メール
md@dhenne-avocats.fr
電話
+33171606146